前回の記事では、実家が相続をきっかけに空き家になってしまう原因について解説しました。
・誰も住む人がいない
・相続人の意見がまとまらない
・片付けが大変
・相続手続きが進まない
こうした理由が重なり、「とりあえずそのまま」にしているうちに空き家になってしまうケースは少なくありません。
では、実家の相続で空き家になることを防ぐためには、どんな準備をしておくと良いのでしょうか。
今回の記事では、そのポイントについて考えてみたいと思います。
実家を将来どうするか、家族で話しておく
実家の相続のご相談で一番多いのは、「どうするか決まっていない」という問題です。
例えば…
・誰が相続するのか
・売却するのかどうか
・誰かが住むのか
・残すなら誰が管理するのか
こうしたことが決まっていないと、相続が発生してから話し合いが長引き、結果として実家が空き家になってしまうことがあります。
そのため、できれば親が元気なうちに家族で話し合っておくことが大切です。
親の考えや希望、子ども世代の生活状況、兄弟姉妹それぞれの意見を共有しておくことで、相続後のトラブルを減らすことができます。
親世代にできること
⑴親自身の考えを伝えておく
長年暮らした家ですから思い入れもあるでしょう。
たとえ親からは何も言わなかったとしても、亡くなった後に、子どもがそれをおもんぱかって無下に処分できずに困ってしまう場合もあるかも知れません。
または、その時の状況によっては、生前から自分の思いとはかけ離れた方向に進んでいってしまう、ということもあるかも知れません。
ですから、親自身が、家をどうして欲しいのか、誰に継いでほしいのか、売却しても良いのか…こういった希望や考えを、伝えておくことが大切です。
⑵遺言書を検討する
実家の相続でトラブルを防ぐ方法のひとつが遺言書です。
特に不動産は、現金や株式のように、簡単に分けることができません。
そのため、主な遺産が実家などの不動産しかない場合は特に、公平な相続の実現のために、
「誰が実家を相続するのか」
「その代わりに他の財産をどう分けるのか」
こういったことを、遺言書を活用して決めておいてあげるのも、遺される家族への思いやりと言えるのではないでしょうか?
子ども世代にできること
親世代が「伝える」のに対し、子ども世代は「聞く」ということが大切です。
折に触れ話題にし、気にかけていることを伝えつつ、親世代の考えや希望を聞き出せれば良いですね。
同時に、兄弟姉妹の間でも、意見を聞き合い、確認しておくことです。
ただ、あらかじめ「家族で話し合っておく」とは言っても、親世代から積極的に切り出してくれれば良いですが、子どもから話し出すのは、なかなか難しいものです。
実際に
・お金の話はしづらい
・兄弟姉妹の意見が違う
・誰が話をまとめれば良いか分からない
などの理由で、話し合いが進まない、というお声もよく耳にします。
その結果「相続が起きてから慌てて話し合う」という状況になってしまうのです。
第三者が入ることで話しやすくなることも
こうした家族同士の話し合いは、ごくごく私的な、他人の入る余地などなさそうに感じるものですが、そこに専門家が第三者として参加することで、話し合いの方向性を整理しやすくなることがあります。
何より、第三者として冷静に、ご家族みなさまの意見や希望を聞くことができるので、感情的になりやすい家族の話し合いが、現実的に整理されやすくなるのです。
空き家にしないために~まとめ
実家の相続では、思い出やそれまでの家族関係、お金の問題等々が絡んできて、判断が難しくなりがちです。
しかし、「実家をどうするか問題」を何も決めないままにしてしまうと、相続が始まった後「実家が空き家になる問題」になる可能性が高くなります。
だからこそ大切なのは、
相続が起きてからではなく、元気なうちに家族で話しておくこと。
それが、実家の空き家問題を防ぐ第一歩になります。
もし「実家の相続について不安がある」「家族でどのように話し合えばよいか分からない」という場合には、行政書士としてお手伝いできることがありますので、お気軽にご相談ください。
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行政書士わかぞの事務所
★実家の相続は多くのご家庭で悩みやすい問題です。
★早めに情報を整理しておくことで、将来の負担を減らすことができます。
