エンディングノート活用法~ちょっとひと休み~続けるための小さなヒント

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事務所概要

行政書士わかぞの事務所
代表者 若園しのぶ
所在地 千葉県松戸市常盤平柳町8-8
TEL 047-712‐2903
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営業時間 9:00~18:00
休業日 土日祝・年末年始
対象エリア 千葉県北西部

エンディングノートを書いていて、一度も手が止まらなかった人は、ほとんどいません。
そんな方には、こうお伝えしたいです。

☆エンディングノートは「完成させるもの」じゃない☆

エンディングノートのシリーズも、ここまで8回お届けしてきました。

医療や介護の希望、家族関係、家系図作り、財産の整理、デジタル遺産など。

ぜひ書いておいていただきたいことを織り交ぜながら、たくさんのことを見てきました。

そして、今。

もしかすると手が止まってしまった方。

「なんのために書いているんだっけ?」とふと迷ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方に向けた、ひと休みのための番外編コラムです。

今回は書く内容や技術の話よりも、「気持ちの話」を中心にお届けします。

目次

1.書く手が止まっても大丈夫

エンディングノートは、普段あまり考えないことに向き合う作業が多いものです。

未来の医療や介護、家族、財産、人生の振り返りなど…。

前向きに取り組んでいても、ふと

・気持ちが重い

・考えるのがしんどい

・書く気力がわかない

・ペンを持ったまま何を書けばいいか分からない

そんな瞬間がやってくるかもしれません。

ですがそれは、書けないからダメなのではなく、あなたが一生懸命に向き合っている証拠でもあります。

立ち止まるのは悪いことではありません。

むしろ、自然で、普通で、誰にでも起きること。

ほんの少し肩の力を抜いてみてください。

2.原点に返ってみる~そのノートはあなた自身を助けるもの

エンディングノートを書き進めていると、つい「家族のために整えなきゃ」と思いがちです。

もちろんそれも大切ですが、実はエンディングノートを書く理由は、それだけではありません。

それは今と未来のあなた自身を助けるために書くということです。

・判断に迷ったときの「自分の答え」を残しておく

・自分の価値観や希望を見つめ直す

・過去を整理し、気持ちを軽やかにする

・今の自分を知るきっかけになる

エンディングノートは、遺言書を書く前の準備段階、基礎資料として、またご家族や周りの方への必要事項の伝達、といった役割がありますが、何よりご自分の道しるべとなるものです。

つまり、これからの人生を前向きに生きるために書いていくもの。

それがエンディングノートです。

書けなくなったときは、ぜひ「そもそも、なぜ書き始めようと思ったのか」を思い出してみてください。

それだけで、少し心が戻ってくるはずです。

3.1ページあれば家族の迷いが減らせます

・途中までしか書けていない。
・空欄がたくさんある。
・書けたページが少ない。

そんな不完全なノートでも、家族にとってはとても大切な手がかりになります。

行政書士として相続手続きのサポートに携わっていると、ご家族が必ず口にされる言葉があります。

「何も書いていないより、1ページでも残っていると助かります

連絡してほしい人の名前が数人でも、大切にしている物が数点でも、好きなもののメモが数行でも。

それだけで、ご家族や周りの方は迷うことが減り、負担も心も軽くなります

エンディングノートは「完成品」ではなく、あなたが考えた痕跡が残っているだけで価値のあるものなのです。

4.これまでのノートを一度見直してみませんか?

ここまでのシリーズで触れてきた項目は、じつはかなり幅広く、深いテーマばかりです。
一つひとつに向き合ってきたこと、それ自体が大きな成果です。

今、書いているノートに空白が多かったとしても、一度、パラパラとこれまでのページを眺めてみてください。

・すでに書いたページ

・書こうとして手が止まったページ

・まだ白紙のページ

その全部が、あなたがご自分と向き合って、考えてこられた証です。

書けない項目はまだそのタイミングではないだけかもしれません。

そして、これまで書いたことを見直していると、新たに書きたいことが出て来るかもしれません。

エンディングノートは書けるときに、書ける分だけ、自分のペースで積み重ねていけばよいのです

立ち止まって振り返ったり、考えたり、休んだり…そうしてゆっくり書き進めていってください。

5.次のステップに進むために

次回は、「お墓や葬儀」「持病や服薬」など、ぜひエンディングノートで伝えておいていただきたい項目に触れていきます。

あなたのノートがもう一段階、実用的で安心できる形に近づいていくと思いますので、

今回のコラムは、その前の深呼吸の回と思っていただければ嬉しいです。

そして第1回から、エンディングノートの延長線上に、ゆくゆくは遺言書を準備されることを想定して、このシリーズを書いています。

これまでのゆっくりとした積み重ねが、遺言書へのステップアップへとどうつながっていくのか、もお伝えする予定です。

どうぞ無理のないペースで、またノートの次のページに進んでみてください。

行政書士わかぞの事務所では、エンディングノートの書き方だけでなく、遺言書、相続、終活全般のご相談をお受けしています。

「どの項目を優先すべきか迷っている」

「書いてみたけれどこれで良いのか不安」など、小さなことでも構いません。

どうぞお気軽にご相談ください。

お問合せ・ご相談はお気軽に

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