エンディングノートの活用法~番外編:家系図作ってみませんか~

アジサイをバックにブログタイトル

事務所概要

行政書士わかぞの事務所
代表者 若園しのぶ
所在地 千葉県松戸市常盤平柳町8-8
TEL 047-712‐2903
Mail  お問い合わせ
LINE   お友達追加
営業時間 9:00~18:00
休業日 土日祝・年末年始
対象エリア 千葉県北西部

エンディングノートの合間に―家系図作り―でちょっと一息

エンディングノートを書いていると、どうしても「財産」「医療」「家族関係」など、重たいテーマが続きます。
少し疲れたな…というときにおすすめなのが、家系図を作ってみることです。

自分のこれまでを振り返りながらノートを書いていると、自分だけでなく自分につながる家族のこれまでにも興味が湧いてきませんか?
きっと、後からノートを読むあなたのご家族も、同じように自分につながる家族、もっと言えばご先祖様に興味を持つに違いありません。

そうした楽しみも兼ねて、また実用の面でも家系図には大きな役割があります。
今回は楽しみながらエンディングノートを続けていくために、息抜きにもなるような家系図作りについて、お伝えします。

目次

1.まずは何を準備する?

家系図を書くには、たくさんのやり方があるのですが、一例として挙げるなら…

・自分で手書きする
・市販のエンディングノートに元からある家系図のページを活用する
・パソコンの表計算ソフトやワープロソフトなど一般的なソフトを使う
・パソコンの家系図作成専用アプリを購入する
・専門の家系図作成業者のサービスを利用する…など

ここでは、もっとも手軽にできる方法として手書きで始める場合を取り上げます。

まずはA4の紙鉛筆を用意しましょう。
ポイントは、ボールペンやサインペンではなく、鉛筆というところです。
慣れない人が家系図のカタチを書くのは、はじめはなかなか大変な作業なので、書いては消して…を繰り返すはずです。
ですので、何度も消せる鉛筆を利用する方が良いのです。

紙をA4としたのは、バインダー式ファイルを使用している場合に、綴じ込みやすい、クリアファイルにも入れやすいサイズ、との理由からです。
大きく書きたいのでA3で、という方はそれでもかまいません。
ご自分の取り扱いやすいサイズの紙で始めましょう。

市販のエンディングノートを使っていらっしゃる方で、家系図のページがあれば、それをコピーして使っても良いと思います。
ただ、はじめから設けてある書き込み欄や人数が、ご自分の家系と一致しない場合が多いので、そのときは工夫が必要になるでしょう。

2.家系図は「過去をたどる」楽しさがある

家系図というと、立派な紙に何世代分もさかのぼって巨大な樹形図が書かれている…というイメージがあるかも知れません。
でも、ご自分で作るのは、そんな本格的なものでなくて大丈夫です。

まずは自分を中心にして、上の世代である父母・祖父母・曽祖父母、そして同世代の兄弟姉妹くらいまでを書き出してみましょう。
書くのは旧姓を含めた氏名、生年月日、亡くなっているなら死亡年月日、自分との関係(「父」「長兄」「末妹」…)を、分かる範囲で構いません。
大事なのは、亡くなった人も全て書いておくことです。

名前を書きながら、若い頃はどんな人だったんだろう?とか、昔はこんなことがあったなとか、想像や思い出がふくらんだりしませんか?
もしまだ上の世代が元気でいらっしゃるなら、昔の様子を聞いてみたりするとちょっとしたコミュニケーションになりますね。

3.家系図作りは、相続関係の把握に役立つ

実は、昔を想像したりコミュニケーションの楽しみ以外にも、家系図を作ることにはもう一つ大きな意味があります。
それは「自分の相続関係を整理する練習になる」ということです。

たとえば…

・自分に子どもがいない場合、相続人は誰になるのか
・兄弟姉妹が相続人になるのはどんな場合なのか
・再婚や養子などは、相続の上でどんな関係になるのか

家系図として、ひと目で分かるように表してみると、自分を中心にした周りの関係が把握でき、相続人が誰になるか、ということも理解しやすくなります。
これが遺言書を書くときにも、とても役立つのです。

4.下の世代や他の関係も書き加えていく

先ほどは、まず自分より上の世代と同世代を書いてみましょう、とお伝えしました。
次は、ご自分の下の世代である子や孫・ひ孫、甥・姪、そして配偶者へと広げていきます

ここで大切なのが、前婚の配偶者との間の子や、隠し子の存在など、今までご家族には話してこなかった関係についてです。
相続手続きの際には、出生から死亡までの全戸籍を集めて、家族関係を洗い出します。
その過程で必ず判明する事実ですので、隠しておきたい、という気持ちがあったとしても、家系図には書くようにしましょう。

子どもは第1順位の相続人となります。
その子の親である相手方と、離婚していようが、正式に結婚していなかろうが、子は子なのです。


いざ、相続が始まってからご家族が新事実を知り驚いてしまう…というケースは少なくないのですが、家系図としてノートに書いておけば、ご家族は心の準備ができるのではと思います。

5.まとめ:家系図作りは「思い出とこれから」をつなぐもの

家系図作りをしていて、祖父母や曽祖父母、おじ・おばなど、普段行き来のあまりない親族、昔に亡くなった人のことを思い出して、心が温かくなる瞬間があると思います。

「子供のときはこの人に似てるって言われたな…」
「この人たちが今の自分につながっているんだな」…

そんな気づきがあることで、エンディングノートを書く時間が少し柔らかく、前向きなものになれば良いですし、自分のこれからを考える、遺言書を書くうえで考えをまとめる、という意味でも、大きな役割を果たしてくれることでしょう。

最初から、完成度の高いものを目指す必要はありません。
あくまで息抜きを兼ねたお楽しみのつもりで良いのです。

自分と父母、兄弟姉妹、祖父母…書けるところから、家系図作りを気楽に始めてみませんか?

行政書士わかぞの事務所では、遺言書、相続、終活のご相談をお受けしております。
エンディングノートの書き方についても、行政書士の視点からアドバイスを行うことができます。


お友達同士、またはご家族で個別に話を聞いてみたい、という方は出張ミニ講座なども行っています。初回相談は無料ですので、どうぞお気軽にご連絡ください。

お問い合わせはお気軽にどうぞ

行政書士わかぞの事務所

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次